1/18 新年祝寄席「アクロス亭」
毎年恒例の新年寄席「アクロス亭」のご案内です。
出演: 林家 染雀 題目 お父さん
出演: 笑福亭 生喬 題目 花の都
日時:2025年1月18日(土)開演 14:00
前売 1500円(当日 1700円)
花の都
落語の中には民話にも存在する噺がいくつかあります。 「大作地獄八景亡者戯」 は、 「地獄の惣兵衛」という絵本になっていて、小学生にもお馴染みです。 「田能久」も民話にあり、十返舎一九作の 「東海道中膝栗毛」の発端は「持参金」や 「逆さまの葬礼」 という落語になっています。これら全ては民話や物語を元に落語に仕立てられたものなのか…というと議論が分かれるところなのです。 地方の人が大坂や江戸へ遊びに来て、そこで聞いた落語が面白かったので、 国へ帰ってみんなに話し、 それが広まって民話になったと…いう可能性もあります。 十返舎一九もよく京阪に来ていたらしく、そこで落語もよく聞いていたそうです。 なのでこちらも「卵が先か鶏が先か」ということになります。先代桂小南が速記に残してくれたお陰で、生喬さんの手によって、現代に蘇った落語のひとつです。
お文さん
浄土真宗のお坊さん、蓮如聖人が信者の為に手紙形式で分かりやすく、ひらがなで書いた法話集のことを 「お文さん」と呼びます(東本願寺派での 言い方だそうです。 因みに西本願寺派は 「御文章」 と言うそうです)。近江の国安土で豊臣秀吉が開いた楽市楽座で潤った近江商人たちが、太閤さんと共にたくさん大坂へ移ってきたそうです。 彼らの中には近江門徒といわれる程、浄土真宗をあつく信仰する人も多く、 浄土真宗のお寺である、 北御堂南御堂の周辺に集まって、 船場が形成されたとも言われており、船場の商人の中には代々熱心な門徒さんも多かったとか。 そんな中で生まれた落語です。因みに近江商人から出てきた一流企業は、ざっと挙げただけでも高島屋、ワコール、 伊藤忠、 ヤンマー、 日本生命…と枚挙にいとまがありません。